再会した御曹司は純情な彼女を溺愛する
「まぁ…」
自分で丈慈への気持ちに蓋をしたのにすっかり食欲がなくなってしまった。
「天音ー。白状しな。こないだの彼と何かあったんでしょ?」
見事に言い当てられピクっと片方の眉が動く。
「はい図星ー。ほれ。言え」
「そ、そういう春香こそ! どうだったの?」
「私はいいから! ほら!」
こうなると春香は私が口を割るまで黙ってはくれない。
観念して一夜を共にした事を話す。
「よかったじゃん! どこの誰だかもわからない人と結婚する前に経験できて」
なんて言ってる。
まさかパリとあの夜の二回しか会ってない彼に惚れてしまったなんて言えない。
「本当そうだよね! 良かった!」
きわめて明るく話す。
「天音。彼に惚れた?」
な、なんでそれを…
「そ、そんなわけないじゃない! だってどうせ私これからお婆様が決めた相手と結婚するんだから。あの日限りよ。連絡先も交換してない」
自分で丈慈への気持ちに蓋をしたのにすっかり食欲がなくなってしまった。
「天音ー。白状しな。こないだの彼と何かあったんでしょ?」
見事に言い当てられピクっと片方の眉が動く。
「はい図星ー。ほれ。言え」
「そ、そういう春香こそ! どうだったの?」
「私はいいから! ほら!」
こうなると春香は私が口を割るまで黙ってはくれない。
観念して一夜を共にした事を話す。
「よかったじゃん! どこの誰だかもわからない人と結婚する前に経験できて」
なんて言ってる。
まさかパリとあの夜の二回しか会ってない彼に惚れてしまったなんて言えない。
「本当そうだよね! 良かった!」
きわめて明るく話す。
「天音。彼に惚れた?」
な、なんでそれを…
「そ、そんなわけないじゃない! だってどうせ私これからお婆様が決めた相手と結婚するんだから。あの日限りよ。連絡先も交換してない」