再会した御曹司は純情な彼女を溺愛する
真実
〜丈慈side〜

天音は案の定、結婚相手が俺だとわかって驚いている。


「天音、素直になれ」


天音はそれを聞いた瞬間ポロポロと泣き出した。

俺はすぐに立ち上がり天音を抱きしめる。

「天音。幸せにする。俺と結婚しよう」

「どうして…? 私…酷い事したのに…」

「酷い事? 酷い事なんて何ひとつない」

優しく頭を撫でる。

「私…何も話してなかったのに…」

「大丈夫。いいんだ」

「丈慈…会いたかった」

天音は小さな声で言った。

「俺もだ。もう離さないからな?」

コクっと頷く。

"愛してる"


天音はフランス語で話した。


"俺もだ。愛してる"


「話せるの⁈」


ガバっと顔をあげる天音。


「ははは! 少しだけ。少しだけ勉強した」
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