ホスト様の隣は私
気がついたら、病院のベッドだった。

横を見たら來斗がいる。


へ?


「美桜!目が覚めたか?」

「うん…來斗が生きてる…」


來斗が生きてた!

助けてくれたんだ、神様は。


ありがとう、神様。


「勝手に殺すなよ。

まぁ、死にかけてたけどな」

と、言いながら苦笑いする來斗。


「でも、こうして生きてた」

「あぁ。お前は1週間目を覚まさなかった」


は?1週間も?

え?嘘でしょ?


「信じてねぇな、お前」

「だって、1週間って」

「先生が言うには、ショックが大きかったんだろうって。

目が覚めても、もしかしたら記憶がないかもしれないと言っていた」


記憶、か

ちゃんとある。


アイツに來斗が刺されるとこまで、鮮明に。

思い出したくもない。
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