ホスト様の隣は私
「叔母さん…会いたい…」


「言うと思った。

女将さんの入院してる病院、ここだから会いに行くか?」

「え?行ってもいいの?」

「あぁ。ほら、ゆっくりでいいから今から行こう」


俺は美桜と女将さんの病室に向かった。

最近遊びに行ってなかったしな。

会いたいって言うだろうなとは思ってた。


女将さんと会った美桜は

泣きながら「ごめんなさい」って何度も謝っていた。


女将さんも、泣きながら「いいのよ、大丈夫だから」って美桜を慰めている。

なんだか俺は、ここにはいちゃいけない気がして静かに病室を出た。


2人きりにしてあげたほうがいいだろうから。
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