ホスト様の隣は私
それから、しばらく叔母さんと話をした。

おばあちゃんのことも、話してくれた。


私が叔母さんのところへ逃げてきた日から、毎月私宛にお金を送ってくれてたらしい。

毎日のように叔母さんに電話をして、私の様子を伺ってたって聞いた。


私は、おばあちゃんの言うことが気に食わなかった。

嫌われてるんだって思ってた。


「おばあちゃんに電話して謝りたい」

「そうね。退院してからでも会いに行ってきたら?」

「え…」


会いに行く?

それは、ちょっと怖い…


「大丈夫。私もそのとき一緒に行くから」

「叔母さん…」

「おばあちゃんは、貴方を怒ってない。だから、怖がらくていいのよ」


うん、そうだよね。

いつまでも逃げてちゃダメだよね。
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