ホスト様の隣は私
急いで來斗の病室に向かった。


「來斗!」

「おう、美桜。ちゃんと話せたか?」

「うん、ありがとう」


來斗はベッドに横になり、何かを見ていた。

テレビ?


「おい、見るな!」

來斗の静止を無視してテレビを見る。


そこには、秀次が映っていた。


「だから、見るなって言ったのに」

「ごめん、でも気になって…」


秀次が手錠をかけられてパトカーにのる映像。

そして、ニュースで捕まったと報道されていた。


ほんとに、もう大丈夫かな。


「美桜、おいで」

「來斗…」


美桜、おいでと言う來斗の言葉は魔法なんだ。

すぐに來斗に抱きつきたくなってしまう。


そして、安心する言葉だった。
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