ホスト様の隣は私
7.傍にいて

來斗side

「俺、あのとき告白したはずなんだけど

お前は気づかなかったよな」

「は?え?あれ、告白…?」


やっぱり気づいてなかったか。

鈍感すぎる。


「ん。ったく、気づけバカ」

「なっ!気づけって言われても…」

「はいはい。よく聞けよ?」


俺はそう言うと、美桜の耳元で


「美桜、好きだ」

って、伝えた。


美桜は、顔を真っ赤にして俺から目を背けた。

恥ずかしがり屋だ、ほんとに。


「來斗…」

「わかってる。返事はまだしなくていいから」


美桜はまだ、返事なんてできないことくらいわかるっつの。


「ごめん、來斗…」

「気にすんな。

でも、俺と一緒に暮らそう」

「え?」


びっくりしてる美桜も可愛い。
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