ホスト様の隣は私

來斗side

時間はあっという間に過ぎ、今日は俺退院する日。


朝から美桜が迎えに来てくれた。


「わざわざすまんな」

「ううん、元々は私のせいでだから…」


まだ気にしてやがる。

お前のせいじゃねぇのに。


「美桜のせいじゃねぇ」

「でも…」


ったく

美桜は何度言ってもわかんねぇなら、こうしてやる!


俺は美桜の頭を引き寄せ、キスをした。

美桜はみるみると顔を真っ赤にさせてる。


「美桜のせいって言うなら、これでチャラ。

キスがお礼でいいよ」


まぁ、俺がしたかっただけだけど。


「………來斗の変態ー!」


って叫んでる美桜をほっておいて、俺は病院を出た。

すぐに美桜はおいかけてきて、「おいてくとか、ひどい!」って怒ってる。


それもまた、可愛い。
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