ホスト様の隣は私
「來斗、荷物持つよ?」

「いや、大丈夫だ。

重たいから、美桜は持てない」


気を使いすぎるんだって。

荷物くらい自分で持てるっつーの!


「そっか…」

「美桜、俺に気を使いすぎだ。

もっと楽にしてくれていいんだぞ?」

「別に気を使ってるわけじゃ…」


無自覚か。

まぁ、なんとなく無自覚だろうとは思ってたけど。


「まぁ、お前のいいとこってことにしとくか」

「來斗…」

「ほら、俺たちの新居に行くぞ?」

「うん!」


美桜は、そのあと楽しそうに歩いていた。

何が楽しいのか、全くわからんけど。


__________


新居についたと思えば、美桜はテンションがあがってるようでルンルンしてる。

女ってわかんねぇ。


「美桜、何が楽しいんだ?」

「え?新しい家ってワクワクしない?」


うん、しねぇな。

むしろ慣れるまで落ち着かん気がするが。
< 131 / 155 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop