ホスト様の隣は私
俺はゆっくりと美桜の待つところへ。


「美桜、どうした?」

「えっと…」

「ん、ゆっくりでいいぞ」


美桜が緊張してるときは、話し始めるのに時間がかかるのは知ってる。

俺はいつも黙って話し始めるのを待っていた。

慣れてるんだ。


「ずっと、私の傍にいてください」


美桜が勇気を出したのか、そんな当たり前のことを言っていた。

これは、告白と捉えていいのだろうか?


「美桜、当たり前だろ?」

「当たり前、なんだ…よかった…」

「これは、告白の返事でいいってことだよな?」

「え?あ…えっと…」

「違うのか?」


俺の勘違いなのか?

だとしたら、めちゃくちゃ恥ずかしいんだが。
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