ホスト様の隣は私
8.お友達

美桜side

退院祝いしてから1週間が経った。


來斗はあれから仕事復帰して、楽しそうにホストをしている。


公開告白してからお客さん減っちゃうかなって思ってたけど、そんなことはないらしい。

むしろ、指名が増えたって言っていた。


彼女を大事にしてるのが、また好きー!ってなる要素らしい。

うん、よくわかりません!


「美桜ちゃーん!」

「紗羅さん!」


そして私は今、退院祝いで仲良くなった紗羅さんと待ち合わせをしていた。

ランチしよう!って誘われて。


「もう!さん付けじゃなくていいのに〜」

って、拗ねながら言う紗羅さんはとても可愛い。


「だって、年上ですし…」

「年上って言っても、たった2個違いでしょ〜」

「うぅ…頑張ります…」

「タメ口!わかった?」


迫力すごいって〜!

でも、ここは頑張るって言わないと終わらなさそう。


「わ、わかった…」

「ふふ、よろしい!さー!ご飯行こう!予約してあるんだ〜」


なんて、テンションが高い紗羅…ちゃん。

うん、呼び捨てはむり!

せめて、紗羅ちゃんと呼ぼう。
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