ホスト様の隣は私
それから私たちは、紗羅ちゃんが予約していたお店に到着。

めちゃくちゃオシャレで落ち着く内装。


「高そう」

と、思わず声に出してしまった。


「え?あー!大丈夫!私の奢りだから〜」

なんて、サラッと言っちゃう紗羅ちゃん。


奢りなんて、申し訳ないんですが…

「気にしないで!この前のお礼!」


この前の?なんかしたっけ?

全く記憶にないんですが…


「この前、結婚する勇気をくれたでしょ!」

あー、あれ?

え?あれだけで?


しかも、勇気をあげたつもりではないんだけども。

私は何もしてないよ。

紗羅ちゃん自信が勇気を出しただけじゃ…


なんて、1人で考えていた。
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