ホスト様の隣は私

來斗side

大泣きしたかと思えば、美桜は寝ていた。

泣き疲れたか。


きっと、ずっと我慢してたんだろう。

俺が頭を撫でてると安心したのか涙を流してた。


不謹慎だが、それがとても愛おしく思ったのも事実。

なんで愛おしく思ったのかは知らんがな。


俺は起こさないようにベッドに運ぶ。

コイツ、軽すぎる。


初めて会ったときから細いとは思ってたけど、抱き上げたとき更に実感する。

細すぎて、少しのことで骨が折れそう。


あとで美味いもん食わせるか。

と、寝顔を見ながら俺も眠りに落ちた。


久しぶりだな、こうやってゆっくり寝れるの。
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