ホスト様の隣は私

美桜side

「まぁ、色々あって…あ、ここ座っていい?」


あまり触れたくなかったから、言葉を濁したあと話しを変えた。

叔母さんも、何かを察したのかそれ以降何も触れず

「どうぞー!今、メニューとお冷持ってくるね」

と言って、厨房へ戻って行った。


「來斗さん、ここよく来るの?」

「あぁ、週1では通ってるな」


來斗さんが、ここを?って思うとなんだかおかしい。

だって、ねぇ?

來斗さんが行きそうなお店には、叔母さんには申し訳ないが思えなくて。


「なんだ、来たらいけんのか?」

「いや、そんなことない!んだけど…なんか、以外で」

「は?」


意味不明って、顔に書いてあるよ。

まぁ、そうだよねー。


「來斗さんのことだから、もっと高級料理屋さんとかが行きつけだと思ってたから」

「俺は、金あっても高級料理とか興味ない」


と、言いながらも叔母さんが持ってきてくれたメニューを見始めた。
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