ホスト様の隣は私
事務室は誰もいない。

少しは落ち着けるだろう。


「ここ座ってて」

「うん」


とりあえず、何か飲み物いるよな?

美桜の好きな物…知らねぇ。


その前に、冷蔵庫に何か入ってたっけ?

って思い開けてみると、ココアしかなかった。


あ、俺が昨日買って飲み忘れてたやつか。

ココア嫌いじゃないよな?と思いつつも、美桜に手渡した。


「これ、飲めるか?」

「ココア…私の大好物!」

「ふっ。ならよかった」


美桜の大好物はココア。

覚えておこう。


「ありがとう、來斗さん…」

「何が?」

「色々と。震えも少し落ち着いてきた」

「そうか」


少し落ち着いた様子の美桜。

何があったのかわからないが、聞いていいのかもわからねぇ。
< 32 / 155 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop