ホスト様の隣は私
軽い言い争いをしていると、誰かがやってきた。


「おつかれーっす!來さん、オーナーお呼びですよ」


え、うそ……

なんでよりにもよって…


落ち着いていた震えが、また震え出す。

それに気づいた來斗さんは、私の肩に手を回しながらも彼を睨む。


「あのー、なんで睨まれるんですか?」

「お前、なんも気づかんわけ?」

「え?…………美桜…?」


來斗さんに言われて、ようやく気づいたようで。

昔となんも変わってない。


周りを見れなくて、色んなことに気づくのが遅れる。

天然なのかなんなのかわからないけど…


「………久しぶり」

無理くり声を出した。


でも、精一杯出した声も小さくて聞こえてたかはわからない。


「なんで、美桜が來さんと?てか、なんでここにいるわけ?」


質問攻めですか。

まずは、言うことあるだろうに。
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