ホスト様の隣は私
「それから、お前みたいな奴が美桜に相応しくねぇから。二度と近づくんじゃねぇぞ!わかったな?」


俺は男に睨んでから、自分の部屋へと戻った。

早く美桜のところに行かないと。


アイツは許さねぇ、一生。

次何かしたらただじゃおかねぇ。


__________


「美桜!ごめん、1人にして」

俺は部屋に戻るなり、美桜を抱きしめた。


「來斗さん…」

弱々しく抱きつき返す美桜。


ボロボロの美桜は、いつも以上に弱く見える。


「もう大丈夫だから。遅くなって悪い…」

「ううん…來斗さんが助けてくれるって、信じてた」


美桜…


「ありがとう、助けてくれて…」

「俺は別に…」


助けれてないだろ。

こんなボロボロになるまで…
< 42 / 155 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop