ホスト様の隣は私
「なんで、私が?」

「俺と一緒にいるの、嫌?」


嫌じゃない…


わたしは、首を横にふった。


「だったら、引っ越す。秀次のことは、オーナーと話し合ってどうにかしてもらう」

「どうして…」

「美桜が怖がるから」


いやいや、関係ないでしょ!


「私関係ないでしょー!!!」

「美桜が安心して飲み会に来れるように」

「いや、意味わかんない」


なんで、私基準なのよ!


「美桜、秀次に昔何かされただろ?」

「え?」


もしかして、気づいてたの?


「あんな震え方おかしいし、気づく。話してみて」


不思議だな。

來斗の「話して」って言葉は魔法みたい。


私は、その言葉を聞くと安心して話してしまうんだ。
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