ホスト様の隣は私
「剣と付き合う前、秀次と付き合ってたの。

最初の頃は優しくて頼りにしてたんだけど…

ある日、喧嘩をしたんだ。

私が男の先生と話してただけなのに、色目使っただのなんだので」

「うん」


來斗は静かに頭を撫でながら聞いてくれる。

來斗に頭を撫でられるのは、すごく落ち着いて安心できるから好きだったりする。


「私が何を言っても聞いてくれなくて、秀次は怒りに任せて私を殴ってきた。

私が立てなくなるほど。

殴り気が済んだのか、終わったあとは優しくしてきた。

美桜、ごめん。もうしないから傍にいてくれって泣きながら謝ってきて

私は、好きだったから許してしまった」


「定型的なDVだろ、それ」


ほんとにそうだよね。

あの時最初からわかってたら…
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