ホスト様の隣は私
「同じ目?」

「うん、私を殴ってたあの目…

噂で聞いたことがあったんだけど…

私と別れたあとも、DVは治ってなかったみたいで

それが原因で続かないって。

1回警察沙汰にもなったみたいで、すごく問題視されてた」


「なるほどな。

だったら尚更、店にはおいとけない」


「え?」


尚更?

あ、そっか。警察沙汰になったから…


「DVするような男を店においといたら、もし客にDVでもしてみろ

店の評判も悪くなるし」

「確かに…」


秀次ならやりかねない。

お客さんだろうが関係なくやりそうだ。


「でも、困ったことになったな」

「え?」

「秀次をクビにしたら、多分美桜を恨むだろうアイツは。

そしたら、怒りの矛先は美桜になる」

「え、私?」


なんで、私に?って不思議だった。

來斗の言葉を聞くまで。
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