ホスト様の隣は私
「美桜が俺にチクったって思って、アイツは美桜を恨むだろう。

DVするような奴だ、何をしでかすかわからねぇ」


確かに…

お店の中で秀次の過去を知ってるのは私だけ


私がチクったのすぐ気づかれちゃうよね。


「俺が美桜を守るから、しばらく俺の傍から離れないでくれる?」

「え?」

「今日からしばらく、俺と一緒に暮らそう。

美桜はここが嫌なのもわかってる、だから今日からしばらくホテル暮らしになるけど」


「いや、別に…」


なんで?どうして?

どうして來斗は、私にそんなに優しくしてくれるの?


「嫌か?」

「嫌じゃないけど…でも、この部屋がいい」

「は?」

「引っ越すまで、ここがいい。ホテルは落ち着かない」

「そっか。じゃあ、部屋から俺と一緒じゃないときは絶対に出るなよ?」

「うん」


來斗なりに気を使ってくれたんだろう。

このマンションで同じ階には、剣もいるから…
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