ホスト様の隣は私

美桜side

目が覚めると、ベッドにいた。

隣には來斗が寝ている。


とても綺麗な寝顔。

私、こんなかっこいい人と暮らしてるんだ…


なんて思いながら寝顔を見てたら


「寝込み襲う気?」と、寝てたはずの來斗が言う。


「だ、誰がそんなことを!!!!」


私、そんな変態じゃないのに!

來斗って、たまに意地悪だよね…


「ふっ。でも、寝込み襲うのは俺か」

と、ボソッと言った。


え?どういうこと?


「聞きたい?」

「え?あ、うん」

「寝てる美桜にキスした」


…………………


「はぁ?寝込み襲ってんの來斗じゃん!もう知らない!!!!!」


どっちが変態だよ!

來斗は信じられないことを言っていた。


でも、嫌じゃなかった。

恥ずかしいけど。


「美桜、悪いって!」と、急いで駆け寄ってくる。

「別に」


怒ってるわけじゃない。

ただ恥ずかしくて…
< 59 / 155 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop