ホスト様の隣は私
「いっそのこと、このままいてもらって問題起きたときに対処するしかねぇかな」

なんて、言うオーナー。

まぁ、それが一番美桜は安全かもしれない。


だけど俺は…


「來、顔に出すぎ」

「すいません」

「そんなに美桜ちゃんのこと好きか?」

「…………そうみたいです」


オーナーに知られるのはなんか嫌だけど

嘘はつきたくないからな。


「あの、來がなぁ。昔じゃ考えられねぇな」

と、笑ってるオーナー。


俺はホストになり、5年が経ってた。

この店で。


過去に付き合ってた女の借金を返済するために。

その女は、俺が肩代わりしてくれると知った途端他の男を作り俺のとこから去っていった。


きっと、美桜と似た境遇もあって惹かれたのかもしれんな。
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