ホスト様の隣は私
女がいなくなったあと、俺は人が変わったかのようにホストに入れ込んだ。


美桜と会ってからはしてないが、色恋や枕営業もたくさんしてきた。

おかげで、ホストになり2年で借金は返済できたけど

それでも俺は、いまだにホストを続けてる。


「まぁ、少し様子を見ることにさせてくれないか?

お前の気持ちもわかるが、これしか方法はない。

美桜ちゃんを守るためには」


オーナーが言ってることは間違いじゃない。

方法がない以上、こうするしかないことは俺にもわかってる。


わかってるのに納得ができねぇんだよ。


「來、今日はもう帰れ。今のお前じゃ仕事にならんだろ」

「すいません…」

「明日から頑張れよ」

「はい」


俺は、オーナーの言う通りに帰ることにした。
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