ホスト様の隣は私
「こんなに早く帰ってくると思ってなかったから、まだ何もできてないんだけど…オムライスでもいい?」

「なんでもいい。ありがとう」

「いいえー!すぐできるから、今のうちお風呂に入ってきて!って言っても、わかしてなかった…」


なんて、慌てる美桜。

気使いすぎなんだって。


「美桜?」

「なぁに?」

「俺にそんな気を使うな。俺はお前の傍から離れないから」

「え…」


気づいてないとでも思ったか。

美桜はいつも俺の顔色を伺っている。


元彼のことがあるからだろうが。


俺がいつ離れてくか怖くて、俺に気を使ってる。

不安なんだろうな。


「俺は、美桜から離れない」

「來斗…」

「俺の隣、嫌?」


そんなん聞いて、嫌だなんて言われたら俺は立ち直れない。

でも、聞きたかった。
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