ホスト様の隣は私

美桜side

「俺の隣、嫌?」

と、不安そうに聞いてくる來斗。


きっと、私が不安だったこと気づいてたんだ。

だから離れないからって言ってくれたんだろうな。


來斗は優しい。

そんな來斗の隣が嫌だなんて思ったことない。


「嫌じゃない…」

「そっか、よかった。シャワー浴びてくる」


來斗は微笑んだあと、お風呂場へと向かっていった。


來斗の隣が私なんかでいいのだろうか。


よくよく考えたら、來斗って彼女は?

彼女いたとしたら、私と一緒にいるのも

てか、一緒に暮らしてるのも彼女さんにも來斗にも悪いよね。


あとでちゃんと確認しないとね。


とりあえず、急いでオムライス作らないと!

來斗、お腹すかせてるし。


私は慣れた手つきでオムライスを作り始めた。
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