ホスト様の隣は私
「悪いな。もっと高級なとこ連れてきたかったけど、田舎だからな」


來斗って、ほんとに金銭感覚おかしいよね。

なんでも高級がいいわけじゃない。


あ、でも飲食店はわりかし庶民派だったっけ。

うーん、よくわかんないなぁ。


「全然いいよ!むしろ、私はこういうとこの方が落ち着くから好き」


高級ホテルとか慣れなさすぎて落ち着かないし。

こういう旅館の方が落ち着く。


「ならよかった。ほら、入るぞ」

「うん」


來斗は私の荷物と自分の荷物を持ち、スタスタと歩き出した。

私の荷物って、重たいはずなのにな。

平気で持ってるのは、やっぱり男なんだよね。

当たり前だけど(笑)
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