ホスト様の隣は私

來斗side

美桜は、俺の言ったことを聞こえてなかったらしい。

それどころか、テレビを見ていた。


んだよ…って思いながらも、俺はビールを飲みながらテレビに目を向けた。


そういうことか


「美桜、おいで」

「………來斗…」


美桜は震えていた。

テレビに写ってた人を見て。


「秀次、捕まるかな」

「絶対捕まえてやる」

「來斗が捕まえるみたいじゃん、それ」


って、震えながらも笑う美桜。


テレビでは、秀次が新たな犯罪を犯したというニュースで

手配書の写真が流れていた。


とうとう人殺しかよ。

未遂だったらしいけど。


これはやべぇな、相当。

美桜連れて逃げてきて正解だったかもしれない。


だって、被害者は被害届けを出したお客さんだったから。
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