ホスト様の隣は私

『そうか。とりあえず、今は美桜ちゃんを支えてやれ』

｢わかってます｣

『おう。じゃあ、また電話する』


そう言って電話は切れた。


｢電話終わったの？｣

｢あぁ、悪かった｣


美桜は、ううんと言いながらもまだ俺にしがみついていた。


嫌じゃねぇ、むしろもっとって思うんだけど

美桜らしくない。


いつもなら、震えが止まればすぐに離れるからな。


｢美桜、怖い？｣

｢うん、少しだけ…

もしかしたら、私だったかもって思ったら…｣


だよな。

普通にそう思うよな。


｢大丈夫だ、俺がいる。それに、オーナーもいる｣


オーナーは、話したことないけど

美桜を心配してくれている。

必ず、美桜を守ってくれる人だ。