ホスト様の隣は私
「鈍感すぎ」

「へ?」

「気づいてないなら、それはそれでいい」

「だから、なんのこと?」


めちゃくちゃ気になるんだけど…


「別にいい」

と言ったあと、來斗はビールを飲み干した。


「風呂行ってくる」

そう言って、部屋から出ていってしまった。


なんか、不機嫌じゃなかった?

なんで?


しかも、鈍感とか言われたような…


いや、好きって私の笑顔が好きってだけでしょ?


まさかね。


ふと、告白?と少し考えたけど…

それはないんだろうなって思った。


なのに、なぜか鈍感と言われ結局なんだったのか教えても貰えなかった。


「はぁ…いいや。私もお風呂行こーっと」


気にしても仕方ない。

と思い、誰もいない部屋で一人呟いてお風呂に向かった。
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