ホスト様の隣は私
「美桜、病院行くぞ」

「………いや」

「美桜?」

「やだやだやだああああああああ」


叫んだあと、私は記憶がない。

というより、意識をなくした。


__________


気づいたらどこかのベットにいた。

辺りを見渡しても來斗はいない。


「來斗…?ねぇ、どこにいるの?」

怖い。

怖くてたまんない。


私は起き上がり、來斗を探す。

でも、どこにもいなくて唯一いたのは知らない男性。


誰?


「あ、美桜ちゃん目が覚めた?」

私の名前を知っている…?


「えっと…」

「あ、ごめんね。怖かったよね。

俺は、椎名透。來の働く店のオーナー」


あ、この人がオーナーさん。

オーナーだと知った途端、少し安心した。
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