ホスト様の隣は私
「初めまして、野々川美桜です」

「初めまして。來斗は今病院に行っているよ」


病院…

あ、そっか。叔母さん…


「安心して。

美桜ちゃんの叔母さん、命に別状はないって」


ほんとに?

よかった…


「犯人はまだ捕まってないけど、だいたい誰が犯人かは俺たち予想してるから。

警察にもちゃんと話すよ」


私も予想はできる。

多分、秀次だろう。


ただ予想外なのは、私を狙うと思ってた。

なのになんで、叔母さんを?


「秀次ですよね」

「うん、俺たちもそう思う。美桜ちゃんが危ないと思ってたけど、まさか叔母さんに行くとは予想できなかった。

俺たちが軽率だった、申し訳ない」

「そんな!私も、叔母さんに行くとは思ってませんでしたから…」


誰だって、こんなの予想できないよ。
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