ホスト様の隣は私

來斗side

俺は今、病院にいる。

美桜の叔母さん…女将さんのところに。


「相間さん」

「はい」

「美桜は、元気にしてる?」


それは正直聞いて欲しくなかった。

女将さんが刺されたと聞いて意識をなくしたなんて、言っていいのだろうか。


「その様子だと、元気じゃないのね」

何かを察したらしい。


「昨日までは笑っていました。

ですが、女将さんが刺されたと聞いてから倒れてしまって…」

正直に話すことにした。

隠してもきっと、女将さんは何かを察すだろうから。


「そう。あの子、家庭事情が複雑でね。

私にすごく気を使う子なの。

私に嫌われないようにって」


何かあるとは思っていたが、やっぱりアイツには闇がある。

それは男関係だけじゃないと確信がついた。
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