私の恋がはじまった日
「みおちん、なんか最近元気ないね?」
「そうだね。美音、大丈夫?」
桜ちゃんと雪乃ちゃんは私の机の周りに集まってくると、そう心配そうに声をかけてくれた。
ついに桜ちゃんと雪乃ちゃんにまで心配されてしまった。
これはもう一人で抱え込むのは無理かもしれない。
「そんなに元気なさそうかな…?」
「元気ない!いつも明るく元気なみおちんはどこに行った!?」
「美音、なにかあった?うちらでよければ話聞くけど」
「桜ちゃん、雪乃ちゃん…」
だれかを頼る…か…。
うん!話すだけ話してみよう!
迷惑になるようだったら、また一人で考えることにしよう。
「桜ちゃん、雪乃ちゃん。あのね、」
私は思い切って二人に気持ちを打ち明けてみることにした。