モテすぎ男子に溺愛されてます!
数学の教科書を机の中から取り出して、日直の声に合わせて礼をした。



教科書とノートを開いて、先生が黒板に書いた文字を板書するけど、だんだん視界が狭くなって行って文字が歪んだ。



ふにゃふにゃの文字を見て、私ははっ、としたけどまた眠気が襲う。



かくん、かくんと頭が揺れて、そのまま机に頭をぶつける。



真ん中寄りの席だからクラスメイトに見られて少し恥ずかしい。



それで目が覚めたはずだった。



なのに……。



---キーン、コーン、カーン……。



「これで授業を終わります。日直、挨拶」



「きりーつ」



「はっ」



チャイムの音と先生の声が目覚ましになって、私は急いで目を開けた。
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