モテすぎ男子に溺愛されてます!
痛む鼻を両手で覆って、コートから出ようとしていたら、何故か女の子の悲鳴が聞こえた。



その悲鳴の先にあるもの……先にいる人は、すぐに分かった。



「船瀬くんどうしてこっちに来てるのっ!?」



「きゃあっ」



「あ、哀……!?」



哀が必死な顔で私の方へ走ってきていた。



「紫乃、大丈夫か?」



「うん……てかなんで来てるの!?」



「紫乃がボールにぶつかってるの見たから」



それで授業を抜け出して私のところに来るなんて。



バカじゃん……!



だけどそれが嬉しいと感じてしまった。
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