モテすぎ男子に溺愛されてます!
こんなキラキラオーラを放った3人が並んだら、当たり前に騒ぎになる。



きゃーきゃー言っている女の子に囲まれながら、私と理子と哀の教室に近づいてきた。



その時くらいから異変を感じ始めた。



ヒソヒソと陰で何かを言う男の子と女の子。



チラリと女の子を見たら、ほぼ100%と言っていいくらい目が合う視線。



哀もそれを感じていたのか、眉間にシワを寄せて嫌そうな顔をしている。



「じゃあここで俺たちは行くね!しーちゃんと理子ちゃん、またね」



「佐々木さん、田村さん、さようなら」



二人に手を振って、いつも通り教室に入ると、教室にいたクラスメイト全員がドアの付近にいる私たちを見た。



「っ……え?」



静かに静まり返った教室に、私の混乱した声が響いた。
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