モテすぎ男子に溺愛されてます!
「ちょっと、哀。痛いんだけど」



「結央のことは好きになるなよ」



「分かってる。そんなに私は惚れっぽくないよ」



「ならいいけど。あいつ、女に告白されたら付き合うだけ付き合ってすぐ捨てるから」



「えっ、意外!!」



立花くんなら女の子を大切にしてあげそうなのに……!



たしかにちょっとチャラかったけど、普通に話しているだけで人の良さが滲み出ていた。



だからそんなことをする人だとは到底思えない。



「とりあえず帰るか。あいつと話してたら飯食うのが遅くなる」



「ほんとだ、早く帰ろう!!」



夜の街頭に照らされて、私たち二人の並ぶ姿が影として地面に映された。
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