デスゲームアイドル デスゲーム学園からの大脱出

「じゃあ、最後にカードの使い方を教えてあげるね」

「お、お願いします」

「買いたい商品そのものか、商品のタグをレジのおばさんにもっていって……それでカードをね。有月さんちょっとカードを貸して」

「えっ、は、はい」

私が返事するのとほぼ同時に真桑くんは私からカードを取ってレジに差し出す。

「はい、テレビお買い上げ、１００万円ね。まいどあり」

レジのおばさんの１００万円のテレビというフレーズが聞こえると、私はなのが起こっているのかわからずに混乱する。

「えっ、ちょっと」

待ってと言う前に清算が終わってしまった。

「な、なにやってるんですか！」

「何って、買い物の仕方を教えてあげただけじゃないか」

冷たい響きのする言葉だった。

真桑くんの表情がさきほどまでの穏やかなものから恐ろしいものに一変していた。

「ちょっと、私のお金、１００万円返してください！」

私は怒りのあまり勢い余って真桑くんの服を掴んで迫る。

すると急に困ったようなそぶりを見せて両手をあげた。

「おい、運営見てるか。有月さんの暴力行為だ！」

真桑くんが突然斜め上の方に向かって叫ぶ。

すると部屋中にアナウンスが流れ始める。