デスゲームアイドル デスゲーム学園からの大脱出
「大丈夫だよ、有月さん。行われるデスゲームは毎回変わる。僕もこのゲームは初めてさ」
それはいいけれど、この学園で行われているデスゲームに慣れていない私にはやっぱり不利だと思う。
「まずはテーブルに置かれている6つのキューブを確認してほしい」
審判に促されて見るとお互いのテーブルの隅に6つの四角い石が置かれてある。
石の色は黒色だが、上の1面だけ白く塗られている。
キューブといわれたので、ルービックキューブの様な真四角な石と思ったが、少し縦長で薄い。
手に取って裏返して見ると白い面の裏側の黒い面に数字が彫り込まれてある。
全ての石を確認するとちょうど石の数と同じ1から6までの数字が彫られているようだ。
「ルールは裏返した6つのキューブからひとつ選び、お互いに相手にだけ数字が見えるように石をオープンして、その数字の大きかった方が勝ちだ」
「えっ、それだけ?」
デスゲームということで緊張して身構えていたが、恐ろしく簡単なルールだ。
「ふたりのプレイヤーは賭け側と受け側に分かれて対戦し、1回ずつ賭け側と受け側を交替し、4戦で終了だ」
私は自分のキューブの数字は見えないので、相手の数字と顔の表情を見て勝ち負けを予想するということだろう。
もし私の側の数字が6みたいな大きな数字だったら、いやな表情が顔に出るかもしれない。
逆に私は真桑のキューブの数字が1だったときに嬉しそうな表情をしてしまえば、相手にばれる恐れがあるということだ。
あとは私たちを囲んでいる生徒たちの表情を見て推測することもできるかもしれないけど、たぶん真桑の方が有利になるような反応をしそうだ。
真桑はこのクラスのボス、私は憐れな生け贄なのだから。
それはいいけれど、この学園で行われているデスゲームに慣れていない私にはやっぱり不利だと思う。
「まずはテーブルに置かれている6つのキューブを確認してほしい」
審判に促されて見るとお互いのテーブルの隅に6つの四角い石が置かれてある。
石の色は黒色だが、上の1面だけ白く塗られている。
キューブといわれたので、ルービックキューブの様な真四角な石と思ったが、少し縦長で薄い。
手に取って裏返して見ると白い面の裏側の黒い面に数字が彫り込まれてある。
全ての石を確認するとちょうど石の数と同じ1から6までの数字が彫られているようだ。
「ルールは裏返した6つのキューブからひとつ選び、お互いに相手にだけ数字が見えるように石をオープンして、その数字の大きかった方が勝ちだ」
「えっ、それだけ?」
デスゲームということで緊張して身構えていたが、恐ろしく簡単なルールだ。
「ふたりのプレイヤーは賭け側と受け側に分かれて対戦し、1回ずつ賭け側と受け側を交替し、4戦で終了だ」
私は自分のキューブの数字は見えないので、相手の数字と顔の表情を見て勝ち負けを予想するということだろう。
もし私の側の数字が6みたいな大きな数字だったら、いやな表情が顔に出るかもしれない。
逆に私は真桑のキューブの数字が1だったときに嬉しそうな表情をしてしまえば、相手にばれる恐れがあるということだ。
あとは私たちを囲んでいる生徒たちの表情を見て推測することもできるかもしれないけど、たぶん真桑の方が有利になるような反応をしそうだ。
真桑はこのクラスのボス、私は憐れな生け贄なのだから。