デスゲームアイドル デスゲーム学園からの大脱出
「さて、今回のゲームはプレイヤー有月の完全勝利だ。次のゲームは誰がする」
審判が仕切り直して、次のゲームを促してくる。
しかし、真桑の退場が衝撃的過ぎたのか、だれも次のゲームの名乗りをあげようとはしない。
もしくは今回のデスゲームの生け贄にと考えていた初心者の私が大勝ちしたからだろうか。
私はこの状況を利用して早く生け贄のポジションから完全に抜け出さないといけなかった。
それには変わりの生け贄に誘導する必要がある。
「次は美織ちゃんがやるよね」
私は席から立ち上がって後ろにいた美織の肩をポンと叩いた。
「な、なんで私が」
「今までも真桑くんと組んで色々とイカサマしてたんでしょ?」
私は美織が真桑に取り入るためにこれまでのデスゲームでも協力していたと考えている。
「な、なにを言って」
「ねえ、みんな、今までも真桑の奴が不自然にデスゲームで勝ってきたことはない?」
真相は分からないが、真桑がこのクラスで勝ち頭だった以上、そう思われても違和感はない。
「してない。私、真桑くんのイカサマの手伝いなんて」
「まあ、まあ、美織ちゃん、みんながあなたとデスゲームをやりたがってるよ」
私が促すと自然に周りの生徒たちがにやけながら美織の腕をつかんでテーブルへと誘導していった。
「だいじょうぶ、だいじょうぶ。あなたがやってたまばたきのイカサマは審判さんがちゃんと見てくれますよね」
「ああ、もうそんな動きはちゃんと取り締まる」
「だって、だから安心してやったらいいよ、美織ちゃん。たぶん対戦相手には不自由しないだろうから」
遊戯室のみんなはにこにこと笑っている。
次の生け贄と稼ぎやすいカモが見つかった安心感で。
「だ、だれか、たすけて!」
反対に美織の絶望感を含んだ悲鳴が遊戯室にむなしく響き渡った。
審判が仕切り直して、次のゲームを促してくる。
しかし、真桑の退場が衝撃的過ぎたのか、だれも次のゲームの名乗りをあげようとはしない。
もしくは今回のデスゲームの生け贄にと考えていた初心者の私が大勝ちしたからだろうか。
私はこの状況を利用して早く生け贄のポジションから完全に抜け出さないといけなかった。
それには変わりの生け贄に誘導する必要がある。
「次は美織ちゃんがやるよね」
私は席から立ち上がって後ろにいた美織の肩をポンと叩いた。
「な、なんで私が」
「今までも真桑くんと組んで色々とイカサマしてたんでしょ?」
私は美織が真桑に取り入るためにこれまでのデスゲームでも協力していたと考えている。
「な、なにを言って」
「ねえ、みんな、今までも真桑の奴が不自然にデスゲームで勝ってきたことはない?」
真相は分からないが、真桑がこのクラスで勝ち頭だった以上、そう思われても違和感はない。
「してない。私、真桑くんのイカサマの手伝いなんて」
「まあ、まあ、美織ちゃん、みんながあなたとデスゲームをやりたがってるよ」
私が促すと自然に周りの生徒たちがにやけながら美織の腕をつかんでテーブルへと誘導していった。
「だいじょうぶ、だいじょうぶ。あなたがやってたまばたきのイカサマは審判さんがちゃんと見てくれますよね」
「ああ、もうそんな動きはちゃんと取り締まる」
「だって、だから安心してやったらいいよ、美織ちゃん。たぶん対戦相手には不自由しないだろうから」
遊戯室のみんなはにこにこと笑っている。
次の生け贄と稼ぎやすいカモが見つかった安心感で。
「だ、だれか、たすけて!」
反対に美織の絶望感を含んだ悲鳴が遊戯室にむなしく響き渡った。