デスゲームアイドル デスゲーム学園からの大脱出
次はコンビ戦で脱出デスゲーム
結局デスゲーム「シークレット・キューブ・シックス」は真桑司と竹居美織のふたりがアビス送りとなって終了した。
遊戯室から休憩室にクラスのみんなと戻っているとシュウくんが話しかけてきた。
「おい、お前、真桑になんか言ってただろ」
「何のこと?」
「ゲームで真桑のアビス行きが確定したときに耳元でなんか話してただろ」
「別に……たいしたことは言ってないわよ。ただあのままアビスに落ちるのはもったいないと思ったから」
「うん、どういうことだよ」
「皮肉じゃなくて、みっともなくあがいたら視聴者からの投げ銭が稼げるよって言ってあげたの」
「ああ、なるほど……お前優しいな」
「そんなんじゃ……ないわよ」
真桑は頭の回転が速いから、すぐに私のアドバイスを理解して最後まで醜くあがいた。
普段の落ち着いた彼とのギャップも際立つので、そういう醜態が好きな視聴者はお金を真桑に投げる客もいるだろう。
マイナス分もペナルティ分だけだから投げ銭が多めに払われたならまた復活できるかもしれない。
私が休憩室に戻ってくると何人かの生徒が私の元に集まってきた。
「ねえ、真桑がアビスに行っちゃったから、次のクラス委員を決めないといけないの」
「ああ、それはそうね」
何でそんなことを私に言ってくるのか理解できない。
「今は有月さんがデスゲームの勝ち頭だから、クラス委員になってよ」
「ええっ、何で私が?」
「有月さんはみんなのためにテレビを買ってくれたじゃないですか」
私より年上と思われる男の子が敬語で私のことを持ち上げてくる。
「いや、あれは真桑の奴が勝手に」
「そう、あの真桑が勝手にやったことですが、有月さんはそれをすぐにやり返したんですよ」
さっそく私を祀りあげようとしているのが気持ち悪い。
「……考えとくから、ちょっともう今日は休ませて」
嫌なやり取りになんだかデスゲームとは別の意味で疲れてしまったので、テーブルに突っ伏して上半身をもたれさせた。
遊戯室から休憩室にクラスのみんなと戻っているとシュウくんが話しかけてきた。
「おい、お前、真桑になんか言ってただろ」
「何のこと?」
「ゲームで真桑のアビス行きが確定したときに耳元でなんか話してただろ」
「別に……たいしたことは言ってないわよ。ただあのままアビスに落ちるのはもったいないと思ったから」
「うん、どういうことだよ」
「皮肉じゃなくて、みっともなくあがいたら視聴者からの投げ銭が稼げるよって言ってあげたの」
「ああ、なるほど……お前優しいな」
「そんなんじゃ……ないわよ」
真桑は頭の回転が速いから、すぐに私のアドバイスを理解して最後まで醜くあがいた。
普段の落ち着いた彼とのギャップも際立つので、そういう醜態が好きな視聴者はお金を真桑に投げる客もいるだろう。
マイナス分もペナルティ分だけだから投げ銭が多めに払われたならまた復活できるかもしれない。
私が休憩室に戻ってくると何人かの生徒が私の元に集まってきた。
「ねえ、真桑がアビスに行っちゃったから、次のクラス委員を決めないといけないの」
「ああ、それはそうね」
何でそんなことを私に言ってくるのか理解できない。
「今は有月さんがデスゲームの勝ち頭だから、クラス委員になってよ」
「ええっ、何で私が?」
「有月さんはみんなのためにテレビを買ってくれたじゃないですか」
私より年上と思われる男の子が敬語で私のことを持ち上げてくる。
「いや、あれは真桑の奴が勝手に」
「そう、あの真桑が勝手にやったことですが、有月さんはそれをすぐにやり返したんですよ」
さっそく私を祀りあげようとしているのが気持ち悪い。
「……考えとくから、ちょっともう今日は休ませて」
嫌なやり取りになんだかデスゲームとは別の意味で疲れてしまったので、テーブルに突っ伏して上半身をもたれさせた。