デスゲームアイドル デスゲーム学園からの大脱出
「続きまして、ふたりの脱出を阻止するデスゲーマーには今回なんとあの人が降臨してくれたぞ!」
司会の黒服が興奮気味に絶叫すると、私たちが入ってきた反対側の扉が白いスモークを吹き出しながら開いていく。
扉が開いて現れたのは小柄な女の子だった。
若い。まだ距離があるので第一印象だが、私と同じ中学生ぐらいの女の子に見える。
でも、その女の子が近づいて姿があらわになっていくうちにその光景は私にとって信じられないものになった。
それはまるで自分が異質な空間に迷い込んだように感じてしまう少女。
長い金色の髪、鼻筋のすっきり通った白い顔に赤を基調としたフリルがあしらわれた花のようなコスチューム。肩の上にはクロネコが乗っている。
あの子は……私の神様だ。
「さあ、今回脱出者の前に立ちはだかるのはデスゲーム界のトッププレイヤー。アイドルグループ、ブルーファンタジアのセンター、赤音ルルリだ!」
司会の紹介が始まるのを待たずに会場のスピーカーから歓声が沸き起こる。
「えっ、う、うそ、ルルリ様がなんで?」
動揺している私の隣でシュウくんが舌打ちをした。
「くそっ、よりによって赤音ルルリが出てくるなんてな。ついてないぜ」
「えっ、シュウくん、ルルリ様がデスゲーマーって知ってたの?」
「ああ、デスゲームの世界でもトップアイドル的な有名人だ」
シュウくんが休憩室のテレビの前で言おうとしていたのはこのことだったんだ。
でも、信じられない。ルルリちゃんがデスゲームのアイドルプレイヤーなんて。
それも私たちをデスゲームで殺そうとしているなんて。
司会の黒服が興奮気味に絶叫すると、私たちが入ってきた反対側の扉が白いスモークを吹き出しながら開いていく。
扉が開いて現れたのは小柄な女の子だった。
若い。まだ距離があるので第一印象だが、私と同じ中学生ぐらいの女の子に見える。
でも、その女の子が近づいて姿があらわになっていくうちにその光景は私にとって信じられないものになった。
それはまるで自分が異質な空間に迷い込んだように感じてしまう少女。
長い金色の髪、鼻筋のすっきり通った白い顔に赤を基調としたフリルがあしらわれた花のようなコスチューム。肩の上にはクロネコが乗っている。
あの子は……私の神様だ。
「さあ、今回脱出者の前に立ちはだかるのはデスゲーム界のトッププレイヤー。アイドルグループ、ブルーファンタジアのセンター、赤音ルルリだ!」
司会の紹介が始まるのを待たずに会場のスピーカーから歓声が沸き起こる。
「えっ、う、うそ、ルルリ様がなんで?」
動揺している私の隣でシュウくんが舌打ちをした。
「くそっ、よりによって赤音ルルリが出てくるなんてな。ついてないぜ」
「えっ、シュウくん、ルルリ様がデスゲーマーって知ってたの?」
「ああ、デスゲームの世界でもトップアイドル的な有名人だ」
シュウくんが休憩室のテレビの前で言おうとしていたのはこのことだったんだ。
でも、信じられない。ルルリちゃんがデスゲームのアイドルプレイヤーなんて。
それも私たちをデスゲームで殺そうとしているなんて。