デスゲームアイドル デスゲーム学園からの大脱出
「それでは挑戦者コンビのポイズン役、有月蒼に8の分量の毒が注入されます」
私の首の横から針の刺さる痛み、そして首の中に毒薬が注入されるおぞましい感触が伝わってくる。
「うぐっ」
すぐに私は胸を押さえてその場に倒れこんだ。
「あおい!」
シュウくんが叫んで近づいてくるけど、私はだいじょうぶと言って安心させることはしなかった。
心臓マッサージをするように胸をどんどんと何度もたたく。
荒い息をしながらそのまま私は四つん這いの姿勢で顔から汗を滴らせた。
「おーっと、プレイヤー有月、早くも毒の効果が表れたか。床に手をついたまま動けないぞ!」
司会の黒服が嬉しそうに絶叫するが、反応したのは私ではなくルルリちゃんの方だった。
「それは演技でしょ。蒼ちゃん」
平然と私の異常に対してウソだと言ってくる。
「私、このデスゲーム『マッチング・ポイズン』をプレイするのは初めてだけど、他のデスゲームでその毒が使われるのは見たことあるのよ」
ルルリちゃんにそう言われて私は息を乱しながらゆっくりと立ち上がった。
「8の分量でそんな反応をした人はいなかったわ。だから私を惑わせてプレイの判断を乱そうとしても無駄よ」
「う、うそかどうかはわからないじゃない」
私はそれでもルルリちゃんの指摘に肯定も否定もしないで椅子に座る。
苦しい表情は変えないままに。
そのあと、シュウくんがカードめくって、情報なしなので当然トランプの数字はマッチせず再びルルリちゃん……ではなくネコの番になった。
私の首の横から針の刺さる痛み、そして首の中に毒薬が注入されるおぞましい感触が伝わってくる。
「うぐっ」
すぐに私は胸を押さえてその場に倒れこんだ。
「あおい!」
シュウくんが叫んで近づいてくるけど、私はだいじょうぶと言って安心させることはしなかった。
心臓マッサージをするように胸をどんどんと何度もたたく。
荒い息をしながらそのまま私は四つん這いの姿勢で顔から汗を滴らせた。
「おーっと、プレイヤー有月、早くも毒の効果が表れたか。床に手をついたまま動けないぞ!」
司会の黒服が嬉しそうに絶叫するが、反応したのは私ではなくルルリちゃんの方だった。
「それは演技でしょ。蒼ちゃん」
平然と私の異常に対してウソだと言ってくる。
「私、このデスゲーム『マッチング・ポイズン』をプレイするのは初めてだけど、他のデスゲームでその毒が使われるのは見たことあるのよ」
ルルリちゃんにそう言われて私は息を乱しながらゆっくりと立ち上がった。
「8の分量でそんな反応をした人はいなかったわ。だから私を惑わせてプレイの判断を乱そうとしても無駄よ」
「う、うそかどうかはわからないじゃない」
私はそれでもルルリちゃんの指摘に肯定も否定もしないで椅子に座る。
苦しい表情は変えないままに。
そのあと、シュウくんがカードめくって、情報なしなので当然トランプの数字はマッチせず再びルルリちゃん……ではなくネコの番になった。