デスゲームアイドル デスゲーム学園からの大脱出
「わかった。俺も腹をくくる。絶対に逆転してやるからな」
「素敵! あなたたちの最後のあがきを私にもっとよく見せて!」
ルルリちゃんはうっとりとした表情で甘い声をあげた。
「ああ、見せてやるよ」
強い声で告げるとシュウくんは立ち上がってルルリちゃんの近くに進む。
「な、なによ」
「こっちのカードをめくらせてもらうぜ」
シュウくんはルルリちゃんの近くにあるカードを続けて2枚めくった。
めくったカードはクラブの3とスペードの10だった。
「おい、司会! この場所のカードの数字は確認したな。もしルルリがめくったカードが同じカードだったらすり替えたことになるからな」
「はい、それはその通りですね。その場合は反則負けということになってしまいますね」
なるほど、ルルリちゃんはネコが選んだ場所のカードしかめくれないので、シュウくんが確認したカードが出てくればそれはすり替えということになる。
「……やるじゃない」
出会った時からおよそ感情の乱れを見せなかった声の中に、かすかに動揺の気配が混ざった。
そこからはシュウくんがルルリちゃんの近くのカードを中心にめくった。
さらにネコが選んでルルリちゃんがマッチできなかったカードも拾っていくことでだんだんルルリちゃんとの差をつめていく。
だけど、ついに……。
「あーっと、追い上げムードだった脱出コンビに対して、ここで赤音ルルリが赤の11をマッチさせた!」
「あおい!」
司会とシュウくんが大きな声をあげたのはこの毒の注入で致死量とされる49を大きく超えるからだ。
「素敵! あなたたちの最後のあがきを私にもっとよく見せて!」
ルルリちゃんはうっとりとした表情で甘い声をあげた。
「ああ、見せてやるよ」
強い声で告げるとシュウくんは立ち上がってルルリちゃんの近くに進む。
「な、なによ」
「こっちのカードをめくらせてもらうぜ」
シュウくんはルルリちゃんの近くにあるカードを続けて2枚めくった。
めくったカードはクラブの3とスペードの10だった。
「おい、司会! この場所のカードの数字は確認したな。もしルルリがめくったカードが同じカードだったらすり替えたことになるからな」
「はい、それはその通りですね。その場合は反則負けということになってしまいますね」
なるほど、ルルリちゃんはネコが選んだ場所のカードしかめくれないので、シュウくんが確認したカードが出てくればそれはすり替えということになる。
「……やるじゃない」
出会った時からおよそ感情の乱れを見せなかった声の中に、かすかに動揺の気配が混ざった。
そこからはシュウくんがルルリちゃんの近くのカードを中心にめくった。
さらにネコが選んでルルリちゃんがマッチできなかったカードも拾っていくことでだんだんルルリちゃんとの差をつめていく。
だけど、ついに……。
「あーっと、追い上げムードだった脱出コンビに対して、ここで赤音ルルリが赤の11をマッチさせた!」
「あおい!」
司会とシュウくんが大きな声をあげたのはこの毒の注入で致死量とされる49を大きく超えるからだ。