デスゲームアイドル デスゲーム学園からの大脱出
「あの、ここはどこなんですか? それとなんで私の名前を知ってるんですか?」
「ああ、それは……」
真桑くんが話し始めたとき、それを遮るように私を取り囲んでいる輪の中から歓声が上がる。
「ええーっ、本物の有月蒼だ。すごいよ。芸能人がうちのクラスに来てくれたよ」
驚いた。こんなに私ごときが歓迎されるなんて。
私がアイドルと言ってもまだ研究生でテレビにもほとんど映ってはいない。
私の中学のクラスでもこんなにもてはやされたことはない。
せいぜい何人かの子がテレビに出るのと聞いてくるぐらいだった。
「すごくケガしてるね、大丈夫?」
私の横にいた女の子が私の頭と太もものケガを心配してくれる。
「あ、いや、これは自分で……それより、ここはどこなんですか?」
私はぐるりと自分のいる場所を見回してみたが、どこかの学校の教室の中のようだ。
しかし、普通の教室と違うところがあった。
教室はライトで照らされて明るかったが壁には窓がない。教室に隣接している廊下にも窓がない。
つまり外の景色が全く分からない。
まるでテレビの中のセットのようだ。
「有月さん、ここはね、デスゲーム学園さ」
真桑くんが口を開く。
「で、デスゲーム学園?」
「ここは組織が主催したデスゲームで敗退した子供たちが落とされる収容施設だよ」
「デスゲームで敗退……じゃあ、私はやっぱりデスゲームで」
「有月さんにはどのみちこの学園を案内しないといけないから、歩きながら詳しく説明するよ」
真桑くんはそう言うと私を教室の外へ導いた。
「ああ、それは……」
真桑くんが話し始めたとき、それを遮るように私を取り囲んでいる輪の中から歓声が上がる。
「ええーっ、本物の有月蒼だ。すごいよ。芸能人がうちのクラスに来てくれたよ」
驚いた。こんなに私ごときが歓迎されるなんて。
私がアイドルと言ってもまだ研究生でテレビにもほとんど映ってはいない。
私の中学のクラスでもこんなにもてはやされたことはない。
せいぜい何人かの子がテレビに出るのと聞いてくるぐらいだった。
「すごくケガしてるね、大丈夫?」
私の横にいた女の子が私の頭と太もものケガを心配してくれる。
「あ、いや、これは自分で……それより、ここはどこなんですか?」
私はぐるりと自分のいる場所を見回してみたが、どこかの学校の教室の中のようだ。
しかし、普通の教室と違うところがあった。
教室はライトで照らされて明るかったが壁には窓がない。教室に隣接している廊下にも窓がない。
つまり外の景色が全く分からない。
まるでテレビの中のセットのようだ。
「有月さん、ここはね、デスゲーム学園さ」
真桑くんが口を開く。
「で、デスゲーム学園?」
「ここは組織が主催したデスゲームで敗退した子供たちが落とされる収容施設だよ」
「デスゲームで敗退……じゃあ、私はやっぱりデスゲームで」
「有月さんにはどのみちこの学園を案内しないといけないから、歩きながら詳しく説明するよ」
真桑くんはそう言うと私を教室の外へ導いた。