追放聖女は最強の救世主〜隣国王太子からの溺愛が止まりません〜
「マ、マドレーヌ……大丈夫だよな?」


確認を込めて問いかけるとマドレーヌは静かに頷いた後に、いつものように笑みを浮かべた。


「大丈夫です。フランソワーズお姉様がいなくなってセドリック殿下と結ばれて嬉しいです」

「……そ、そうか」

「何もかもうまくいきますから!」


セドリックはマドレーヌの言葉に頷くしかなかった。
そして父と母の登場に沸き立つ会場。
フランソワーズがいないことにすぐに眉を顰めたが、パーティーを終えた後に説明すると言って誕生日パーティーを終えた。

そして別室に移動してから両親にマドレーヌとフランソワーズのことを説明する。


「つまりお前の独断でフランソワーズを国外に追放したと、そういうことだな?」

「はい、フランソワーズは自らの罪を認めて出て行ったのです。それにベルナール公爵も公爵夫人もその場にいたのに文句すら言わなかったんだ」


セドリックの言葉に二人は顔を見合わせている。


「だが、宝玉はどうするのだ?」

「それならマドレーヌが破壊してくれる。フランソワーズよりも強い悪魔祓いの力を持っているそうです!」

「な、なに? それは本当なのか!」

「まぁ……!」
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