追放聖女は最強の救世主〜隣国王太子からの溺愛が止まりません〜
そのおかげなのか、フランソワーズは自然とフェーブル王国の人たちから圧倒的な支持を得ていた。
フランソワーズはいつの間にか貴族たちの間で、名前が知らない者はいないほどに有名になる。
城にはフランソワーズに感謝をと、たくさんの御礼の品が貴族たちや救った人たちから届いていた。
それにはフェーブル国王や王妃も、さすがに驚いていたようだ。


「我が国にもこんなにも悪魔が影響を及ぼしていたとは……!」

「フランソワーズがいなければ、この国がどうなっていたのか考えたくもないわ」


(フェーブル国王たちも言っていたけど、この国に悪魔に苦しんでいた人がこんなにもいたなんて……驚きだわ)

フランソワーズはシュバリタイア王国では感じることのなかった温かさを感じていた。
ここにいてもいいと、必要とされていることが何よりも嬉しかった。
 
今日、オリーヴは結婚式のことについて嬉しそうに語っている。
オリーヴの婚約者、アダンはの幼馴染で公爵令息である。
降嫁することとなるのだが、幼い頃からアダンと結婚することが夢だったそうだ。
本来ならば王女として他国に嫁がなければならないところを、フェーブル国王は想い合う二人を見ていて引き離すことができなかったそうだ。
そうしなくてもフェーブル王国は今は安定しているし、他国を圧倒するほどの力もあるため問題はないそうだ。
< 122 / 204 >

この作品をシェア

pagetop