追放聖女は最強の救世主〜隣国王太子からの溺愛が止まりません〜
素敵なドレスが出来上がる予感と、高揚感にフランソワーズは胸を抑えてステファンが待っている部屋に戻る。
そしてステファンのエスコートを受けて店の外へ向かった。

オーダーしたドレスは出来上がり次第、城に届けてもらうそうだ。
それから荷馬車に次々に運ばれていく大きな箱を見つめていると、ステファンが視線を塞ぐように目の前に立つ。


「フランソワーズ、どうだった?」

「とても素敵な経験ができました。ありがとうございます、ステファン殿下」


フランソワーズがお礼を言うとステファンは嬉しそうに笑っている。


「それはよかった。さて、次の店に行こうか」

「ま、まだ行くのですか!?」

「次は君に似合う宝石を探しに行こう」


次に入った宝石店でもドレスショップと同じようなことが起こる。
フランソワーズは「そんなにたくさんいりませんから!」とステファンを止めるのに必死だった。
しかし指のサイズなどを測った後、次々にステファンの指示通りにフランソワーズにあてがわれるキラキラと輝く宝石たち。


「ドレスに合わせる髪飾りも必要だろう?」
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