追放聖女は最強の救世主〜隣国王太子からの溺愛が止まりません〜
フランソワーズはその場でセドリックとベルナール公爵の手紙を破り捨てた。
読まなくても同じような内容だとわかっていたからだ。
そしてシュバリタイア王国にそのような権利はいっさいない、フランソワーズは拒絶しているので二度と近づくなという手紙が送られたのだった。

隣国には影響が出てしまったところもあるそうだ。
悪魔の宝玉という危険なものを黙って保管していたこと。
そして国全体を危険に巻き込んで隣国まで危険に陥れようと。
周辺の国々から、その責任を問われることになる。

今回の件でシュバリタイア王国はフェーブル王国に統合することになった。
悪魔の影響でシュバリタイア王国は大混乱に陥っていた。
今の王家だけでは再建は不可能だからだ。
何よりシュバリタイア王国の城や大半の街が半壊、または全壊状態。
事情を説明して、フランソワーズが宝玉を壊したことを説明すると貴族たちもすぐに納得したそうだ。
今、フェーブル王国から金銭面の援助や人が派遣されて街を修復中である。

シュバリタイア国王や王妃はその責任を問われて牢の中へ。
一連の流れについて聴取を受けている。
セドリックもフランソワーズを追い出して、マドレーヌと共にこの一件を引き起こしたとして、国王たちと共に地下牢に入ることとなった。
しかしシュバリタイア王家の者を処刑しろという国民の声が強いため、彼らの怒りを鎮めるために拷問を受けた後に斬首刑になるそうだ。
住む場所を失った国民たちの怒りは相当なものだった。
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